34歳の時、整体師の資格を取ったロンシンさん。

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自分にできる整体は何か…?

思いついたのはロンシンさんが23年間取り組む、中国武術を使った身体操作の考え方を取り入れた整体でした。

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ロンシン さん

webデザイン会社代表、整体師

鹿児島県薩摩川内市出身、神奈川県横浜市在住。現在はwebデザイン会社の代表取締役を務めながら、武術の考え方を取り入れた整体の施術を横浜、鹿児島で行っている。Facebookページ

ー整体師の専門学校を卒業した後は、どうしましたか?

卒業したらどこかの接骨院に就職するのが一般的な流れなんですけど、私は半年くらいは何もせずにどうしようかと悩んでいました。それで今やっている中国武術の知識を整体に応用できないかと思うようになりました。

ーロンシンさんがやっている中国武術は、どういう武術なのですか?

中国武術にはゆっくり動く気功みたいなタイプもあるんですけど、私の所属する鴻龍會という道場では形意拳という、動物の動きを真似た拳法をやっています。実際に打ち合う実践スタイルで、それらの動きを使った攻防を行っているので、表演を目にすることが多い中国武術としては珍しいかもしれません。熊、馬、猿、虎、燕、龍など様々な動きがあるんですけど、私は中国語で「龙形」(ロンシン)と言う龍の形が得意です。

一試合2分間、グローブとマウスピースをつけて試合を行います。試合の様子はとても動きが速く、例えるなら猫の喧嘩です。身体の大きい人が勝つわけでもなくて、自分の身体の特徴を最大限に生かして相手に打たれないように戦います。小田原、北海道、大阪、厚木の4箇所に道場があって、毎年大会が開かれています。

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ーその中国武術を、整体に?

はい。古い武術全般にある、人本来の身体の使い方は、整体という徒手療法ととても親和性があると思います。身体のことを知ればちょっとしたきっかけで動かせるようになるのに実際には気付いていない人が多い。これは可能性があるのにもったいないなと思いました。

まずは大規模な太極拳の団体の教室に通いました。大会等で実績を積んで、説得力のあるものにしたかったからです。そこで私は他の人と身体の使い方が全然違うことに気付きました。中国武術の身体の動きが体に染みついているんですね。

ここで、ある方との出会いがありました。私の身体の使い方に興味を持ってくれて、その方から中国武術を教えてほしいと言われました。その後、その方自身も身体そのものの面白さに興味を持ち始めて、中国武術と並行して身体のことを勉強されて、現在は筋膜リリースを行うサロン「たんぽぽリリース」を開業されています。私は今、そのサロンを借りて整体をやらせてもらっています。

ー他にも整体の仕事をしているのですか?

実家の鹿児島でも整体の需要がないかと思って、母に協力してもらいながら地元の人に声をかけました。そしたら結構需要があって、これをきっかけに久しぶりに地元に帰りました。今は月に一回鹿児島に帰って施術をしてます。スポーツジムのトレーナーもやりながら身体のことを勉強しています。今はwebデザインと、トレーナーと、整体師という3つの仕事をしながら勉強を続けています。

ー整体はどんなお客さんが多いですか?

ご年配の方が多いですね。自分もおじいちゃん、おばあちゃんっ子だったのでそこまで緊張もせずできています。

ー整体の仕事のやりがいは何ですか?

整体の仕事にはwebデザインとは違った喜びがあります。出来上がったものを見せて「お疲れ様でした。」というのではなく、その場で施術の結果が見えて、お客様の反応を実感できる。ここにやりがいがあります。

昔から私は誰かの役に立つのが好きで、例えば家で友達と飲む時もいつもキッチンに立っていて、キッチンからみんなが食べている姿を見ているのが好きなんです。そういった思いがあってエニタイムズにも登録してみました。エニタイムズでも誰かの役に立つ仕事ができたらと思っています。

ー最後に、将来やっていきたいことを教えてください。

古くからある武術と現代的なトレーニングのハイブリットが、自分の整体のスタイルです。今は太極拳の全国大会出場を目指して鍛錬を積んでいます。また自分の整体技術を磨くために、毎日勉強しながらトレーナー資格やスポーツ関連の資格などの取得を目指しています。

今はまだ開業したとは言えないギリギリの生活をしていますが、私の整体を通して人の身体の基本的な部分を知って欲しいです。中国武術と整体の知識があれば、自分の身体の原始的な使い方がわかって、身体を変えるきっかけになります。自分に合う整体師に出会えたら幸せだと思います。その中でも自分を選んでくださる方を大事にしていきたいです。

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