今回、ANYTIMESのメディア顧問の佐々木さんに、「家メシを楽しむための、初心者が陥りやすい罠」について書いて頂きました。家で料理を始める方には、ピッタリの内容となっております。

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佐々木 俊尚 氏

作家・ジャーナリスト

1961年兵庫県生まれ。毎日新聞社で記者、その後月刊アスキー編集部を経て、現在はフリージャーナリストとして活躍。ITから政治・経済・社会・文化・食まで、幅広いジャンルに精通し、40冊以上の本を出版。会員制コミュニティ LIFE MAKERS を運営

料理が苦手な人が陥る、料理の始め方とは?

料理が苦手っていう人は、男女問わずけっこういます。まあ最近は外食チェーンでも安くて美味しいものが食べられるので、小さな子供がいるのでもなければ、必ずしも家でご飯をつくらなければならないということはないのかも。

とはいえ、毎日外食だとやっぱりカロリー取りすぎになります。外食チェーンの料理は味が濃いので、塩分過多にもなる。できれば日常的にかんたんな食事ぐらいはつくれるようにしておきたい。

私は料理にかんする本を著していることもあって、人からときどき相談を受けます。「料理苦手なんだけど、どうすればいいでしょうか」と。そういう時には、こちらから問い返してみる。「料理はどうやって作ってますか?」

するとこんな返事が割りに多い。「よしこれからやるぞ、と張り切ってレシピ本を買ってくるんです」。なるほど、気負いはわかるけれど、それだとハードルが高くなっちゃうんじゃないかなと思います。

料理本ってたいていは、できあがり写真があまりにも美しい。きつね色に焼き上がったポークソテーの上に生のハーブがそっと置いてあったり、ローストビーフのまわりにプチトマトが飾ってあったり。こういう写真を見ただけで「面倒くさい…」と感じる人は少なくないんじゃないでしょうか。

家で食べる料理に、飾りなんて必要ありません。でも料理が苦手な人にかぎって、「レシピ通りにつくらなきゃ」と深刻な表情で向き合ってしまい、書かれている食材や調味料を全部そろえなければ、と腕に力こぶを入れてしまうのです。

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レシピ本には、手間を余計にかけてるような解説も多い。料理の世界って変な神話が多くて、たとえば「金気が移るので、生のハーブは包丁は使わず手でちぎりましょう」なんて書いてある。

繊細な皿を鋼の包丁でつくるプロの料理人ならともかくも、家の台所でステンレスの包丁でハーブ刻んで金気が気になる、なんてことはありません。

パスタを茹でるときにはたっぷりの塩、ってのもかなり神話に近い。どうせソースに塩を入れるんだから、茹でるときは真水を沸かしたので十分です。

自分で料理本を出しておいてこんなことを言うのも何ですが、料理苦手な人こそ豪華な写真の本は買わない方がいい。

だから私は、ネットの料理レシピサイト「クックパッド」をお勧めしています。月額280円の有料会員になるのがおすすめ。

そしてここが大事ですが、クックパッドでは料理の名前で検索しない。家の冷蔵庫にニンジンがあったら、ニンジンで検索しましょう。ずらずらとレシピが出てきます。

そして有料会員になっていると、このたくさんのレシピを「人気順」に並べ替えられる。人気ナンバー1からナンバー3ぐらいを見て、いちばんかんたんそうなレシピの料理をつくるのです。

クックパッドは実際に家でご飯をつくっている人たちが投稿しているので、料理に変な飾りはないし、手順はできるだけシンプルにしている。たぶん日本でいちばん初心者に取っつきやすい料理入門だと思いますよ。

佐々木俊尚氏がメディア顧問を務めるANYTIMESとは?

 

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