「白ワインと言えば魚料理、しかも西洋料理」と考える方が多いでしょう。

あるいは「ワインのつまみと言えばやっぱりチーズだよね」という方も少なくないはずです。

たしかにそれらは白ワインに合う定番のつまみの組み合わせではあり、どちちらも正解ということになるでしょう。

しかし、白ワインに合うつまみは、それだけではありません。

ここではあえて、「和食」「和のつまみ」に限定して、「白ワインにはこれがおすすめ」という6種類の料理、つまみを紹介しましょう。

【1】天ぷら

てんぷら

和食の代表選手「天ぷら」。

これほど白ワインに合うつまみはないでしょう。

意外に感じられるかもしれませんが、天ぷらの具材は魚介類が中心なので、考えてみれば当然白ワインに合います。

キスやアナゴなどの白身魚はもちろんのこと、カボチャ、サツマイモ、大葉、シシトウ、ハスなどの野菜類もばっちり、エビ天が合うことはいうまでもないでしょう。

特におすすめしたいのが「かき揚げ」。

貝柱やサクラエビの入ったかき揚げをつまみに飲む白ワインは、最高の味わいです。

天つゆでももちろんいいですが、塩だけでいただくのもワインのつまみに合います。

塩に抹茶を加えたり、山椒を利かせたりするのも、酒のサカナならではの楽しみになるはず。

「最後はカレー粉で」という楽しみ方もできるでしょう。

【2】湯豆腐

湯豆腐

豆腐も白ワインに合うつまみです。

真夏、うだるような暑さの時、晩酌に「冷や奴と白ワイン」というのはゴールデンコンビと言っていいでしょう。

けれど、ここではあえて「湯豆腐」をつまみにおすすめします。

というのも、白ワインはキリリと冷やした時にその本領を発揮するお酒。

となれば、その「キリリ」に合うのは、冷たい冷や奴よりも、あつあつの湯豆腐なのです。

湯豆腐の基本は「豆腐と昆布」。

この2つだけにするのが理想ですが、「あまりにシンプルすぎる。もうちょっと具材を加えたい」と思う方が多いに違いありません。

その場合は、長ネギ、白菜、春菊あたりを加えましょう。

とにかく「主役は豆腐と白ワイン」なのですから、あまり自己主張の強い具材は避けたほうが賢明です。「ぶなん」がここでは一番なのです。

「肉や魚は絶対ダメなの?」という方には、鱈がおすすめ。

鱈チリにすれば、また違ったテイストで白ワインを楽しむことができるはずです。

長ネギのみじん切りと鰹節を薬味にして生醤油で食べるのが基本ですが、ポン酢を使ってももちろんかまいません。

七味を利かせるのもいいでしょう。

【3】すき焼き

すき焼き

次はすき焼きです。「白ワインは魚料理、肉料理は赤ワインで」という固定観念を持っていると、違和感を覚えるかもしれません。

しかし、日本人なら誰でも知っている、すき焼きの「あの味付け」も白ワインのほうがよく合うのです。

すき焼きを代表とする和食の味付けの基本、それは「醤油と砂糖で甘辛く」です。

甘辛くのうちでも「甘み」が、和食独特の際立った特徴と言っていいでしょう。

そして、その特徴がもっとも端的に表現されている料理の一つが、すき焼きなのです。

濃厚な甘さをもった料理に、赤ワインは合いません。すっきりした飲み口の白ワインのほうがずっとなじみのです。

甘辛く味付けられた牛肉はもちろん、白滝もシイタケも春菊も焼き豆腐も、すべて白ワインのすっきりした酸味との相性がばっちりです。

そして、ベストはくたくたに煮込まれた白ねぎ。

これほど白ワインに合うつまみはほかにないでしょう。

【4】佃煮

佃煮

「甘辛く煮る」のがすき焼きのおいしさです。

それをさらに突き詰めていくと、「佃煮」が出来上がります。

砂糖と醤油で甘辛く煮込んだ最終形が佃煮ということができるでしょう。

ですから、佃煮もまた、白ワインに合うつまみなのです。

昆布の佃煮をはじめ、鮒や小女子など魚系の佃煮はもちろんのこと、同じく魚係にはマグロやカツオの角煮という大物もいます。

さらに、アサリやシジミといった貝類の佃煮も、白ワインに合うつまみの代表選手と言っていいでしょう。

特に白ワインのつまみにおすすめしたいのが、ハマグリの佃煮。

大きなハマグリをしっかり噛みしめ、時間をかけてゆっく味わいながら、ちびちび飲む白ワインは最高です。

ほかにも、キャラブキや葉トウガラシといった、「畑系佃煮」もおすすめ。

いずれも、子供にはわからない大人の味と言っていいでしょう。

「少量のおつまみでワインを楽しむ」というのが、本当の大人の酒肴なのではないでしょうか。

その点で、佃煮以上のつまみはあまりないはずです。

【5】刺身

刺身

「白ワインにおすすめの和のつまみ」というテーマで話を進めてきました。

となれば、どうしても「刺身」を避けて通るわけにはいかないでしょう。

白ワインには魚料理が合うのですから、「合わない刺身はほとんどない」ということになります。

ただし、その中にも「本当に合うつまみ」と「実はあまり合わないつまみ」はあります。

たとえば、マグロの大トロや中トロ、あるいはブリなどの脂の強いものは、赤ワインのほうが合います。

カツオも同様です。

それらを除く刺身は、白ワインとの相性がいいと考えていいでしょう。

白ワインのつまみにおすすめなのが、ヒラメやタイなどの白身の魚。

イワシ、アジ、サンマ、サバ、コハダなどの光りもの。

さらに、イカやタコ、エビ類です。

≪おわりに≫

以上、ここでは白ワインに合うつまみについて、「和」をテーマに5種類のおすすめ料理を紹介してきました。

意外なものもあったでしょう。けれど、「ありえない」と感じたものはなかったにちがいありません。

つまり、それだけワインというお酒には包容力があり、和食には、異文化とよりそう柔軟性があるのです。

ぜひとも、すべてお試しください。

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